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藝大基金事務局
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この度は、第9期宗次德二特待奨学生にお選びいただき、本当にありがとうございます。
藝大の授業では新たに学ぶことも多く、毎回ワクワクしながら授業を受けています。特に、ピアノ以外の楽器や、西洋の文学などの専門分野以外も幅広く学ぶことができるのは、とても貴重なことだと思います。
ただ、色々な知識を単に知っているだけではまだ何の役にも立ちません。
ゲーテの言うように、「最終的には自分で応用したものしか残らない」と思っています。
例えば音作りのためのヒントなど、自分の演奏が、より深く美しいものになるために生かす事のできそうなヒントを、キャッチできるよう、それぞれの授業を受けていきたいと思います。
音楽にはさまざまな力があり、僕の場合は、自分の中で何かを強く感じた際に、ピアノへと向かい、託す事で深い感慨を得られたことが数多くあります。作品と一つになれるときに感じる言い表せない深い幸せが、今、僕の演奏する原動力になっています。
「音楽の持つ力を自分の演奏を通して分け与えられる演奏家」になれることを目指して、日々練習をしています。
音楽の力を分かち合えるようになるためには、その作品を真の意味で、知らないといけません。
真にその作品と向き合うことで得られた深い理解と、自身の美学とを融合させて演奏を作っていけたら良いなと思っています。
改めましてこのたびは、自分の音楽への情熱に、多大なるご支援をしてくださる宗次德二様をはじめ、関係するすべての方々に、深く心から感謝申し上げます。
ピアニスト、そして音楽家として更なる成長を目指していきます。
音楽学部 器楽科(ピアノ)
堀内龍星