神原 愛可 さん　宗次德二特待奨学生第11期生

この度は宗次德二特待奨学生にご採用いただき、誠にありがとうございます。宗次様のあたたかくお心強いご支援のもと学ぶ機会を頂きましたこと、心から感謝申し上げます。

東京藝術大学学部を経て大学院に入学した今、思い出しますのは4年前学部に入学した当初のことです。
コロナウィルスの流行によって世の中が大きく一変し、様々な制限に戸惑いながらも、いつか必ずやってくるであろう明るい未来を信じて4年間無我夢中で勉強に励んでまいりました。幸いなことに先生方や同期に恵まれ、学び続けられることの尊さを噛み締めながら濃い時間を過ごすことができました。その経験は私にとって初心であり、大切な原点となりました。そして今このような大きなチャンスを頂き、また新たな行く道に向かって背中を押していただいた気がいたします。初心と感謝を忘れず、より一層精進したいと思います。

私は日本のみならず、世界中の劇場で歌いたいという夢を持っています。世の中は便利化が進み、情報はすぐに共有できるようになりました。その中でも人間が作り出す音楽は大切なコミュニケーションの手段であり、世界中の共通言語だと信じています。無謀な挑戦かもしれません。しかし何人であり何語を話すかなど関係なく、私は音楽を通じて世界中の人々と手を取り合い、心を通わせられる日を祈りつつ、この夢を叶えたいと思います。

いつも私を支え、お導きくださる全ての皆さまへに感謝し、今後も志高く視野を広げ、大好きな音楽を追求してまいります。

 

大学院音楽研究科 声楽専攻（ソプラノ）
神原 愛可