神宮司 悠翔 さん　宗次德二特待奨学生第11期生

この度は、第11期 東京藝術大学宗次德二特待奨学生に採用していただき誠にありがとうございます。 私は藝大附属高校から進学しましたが、常に練習時間の確保が課題でした。これからはこれまで以上に自分で時間を管理していかなければなりません。

限りある時間をどう使うのかいつも考えながら、様々なことを積極的に学んでいきたいです。音楽的な知識を深めることはもちろんのこと、絵画を鑑賞したり、より多くの文学に触れる事などを通して、もっと物事を様々な視点から見つめられるようにしていきたいです。また、世界で起きている数多くの事象に、常に関心を持っていきます。

これから先、演奏家や聴衆によって同じ作品でも様々な受け取り方ができるというクラシック音楽の魅力を、さらに多くの人に伝えていきたいです。
しかし、それは独りよがりな演奏家になることではありません。私は、様々な理由で苦しんでいる方々へのチャリティーコンサートの開催など、人と人とのつながりをより広く、深くしていけるような音楽家になりたいです。
自分が伝えたい事が、説得力を持って多くの人に伝えられるような人間になるためにも、日々自己を見つめ直し、常に高みを目指して歩んで参ります。

最後になりますが、このように奨学金という形で自分の音楽活動を支援してくださる宗次德二様をはじめ、関係する全ての方々に深く心より感謝申し上げます。

 

音楽学部 器楽科（ピアノ）
神宮司 悠翔