光井梨紗さん 宗次德二特待奨学生第8期生

この度は、宗次德二特待奨学生にご採用いただき、誠にありがとうございます。このような光栄な機会をいただき、大変嬉しく思うと同時に身の引き締まる思いです。宗次様には、多大なご支援を賜り心より感謝申し上げます。

私は、名古屋市内の高校の音楽科から進学しました。今年も昨年に引き続き、新型コロナウイルスの影響で様々な制限がある中での受験、入学となり、大学生活を無事に送ることができるのか不安もありました。しかし、対面での授業を受けることもでき、充実した大学生活を送っております。また、先生や先輩方のお話や同期生たちとの会話の中で新しい価値観や考え方にも触れることができ、藝大が恵まれた環境であるということを実感しております。

私が専攻しているサクソフォーンは1840年代に考案された、ヴァイオリンなどの弦楽器や他の管楽器と比べると歴史の浅い楽器です。しかし、現在までの180年程の短期間で、クラシックやジャズ、ポップスなど様々なジャンルで存在を確立し、多くの人を魅了する楽器となりました。私は、そのようなサクソフォーンと共に、多くの人々に寄り添い、人の心を動かすことのできるような演奏家になりたいと思っております。そのためにも、音楽を学ぶだけでなく前向きな姿勢で様々なことに挑戦し、人として成長できるよう努めて参ります。

最後になりましたが、改めまして宗次德二様をはじめ、宗次德二特待奨学生制度を支えてくださっている関係者の皆様、ご指導して下さる先生方に心より感謝申し上げます。奨学生という名に恥じぬよう、精進して参ります。

 

音楽学部 器楽科(サクソフォーン)
光井梨紗