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藝大基金事務局
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SDGs(Sustainable Development Goals;持続可能な開発目標)は、2015年に国連で193カ国の全会一致で採択された、世界共通の目標です。
過去60~70年の間に、CO2の排出量が急増し、熱帯雨林は減少し、生物多様性が急速に失われるなど、大量生産・大量消費・大量廃棄が環境に与える負荷が地球の回復力を上回り、このままでは地球が人間社会を維持できなくなってしまう危機的な状況にあります。そして、ジェンダーなど様々な不平等や経済格差の拡大も続いています。
SDGsは、そのリスクを認識し、乗り越え、誰一人取り残さず、より持続可能な未来をつくっていくための17の目標と169のターゲットを定めた、世界の共通指針です。
SDGsの17の目標を達成・実現するためには、これまでの社会・経済システムに大きな変革が求められており、私たちの日常の意識と行動も変えていく必要があります。
そのためには、数値目標を義務的に達成するのではなく、心の底から「そうしたい」「そうありたい」という気持ちがなければならず、人の心が動くことが何より重要であり、それは、芸術の最も根本的で、最も得意とすることでもあります。
また、アーティストは、常に新しいことを求めて異なるやり方を見つけることや、多様性や包摂性を尊重することに長けており、問題解決のための新たな発想を生み、同じ目標に向かって立場や背景が異なる様々な人々を巻き込み、繋いでいくことができます。
SDGsの17の目標の中に、「芸術」という言葉では出てきません。だからこそ、すべての目標の達成に芸術が接続し、貢献することができると、本学は考えています。
そして、地球規模の大きな課題に挑戦するには、企業や自治体の皆様、ひとり一人の市民の皆様のご理解とご協力が、何よりも大きな力になります。
「芸術によるSDGsの達成への貢献」という本基金の趣旨にご賛同いただき、ご支援賜りますよう、お願い申し上げます。
皆様からのご支援は、本学が令和3年6月に創設した「SDGs推進室」が策定を進めているビジョンとアクションプランに基づき、以下の取り組みに活用させていただきます。
1.SDGsと社会とを繋げるアートの役割についての研究
2.芸術活動を通じてSDGs達成への貢献を目指す在学生や卒業・修了生の支援
3.SDGsをテーマとした展覧会・演奏会・上映会やアウトリーチ活動の実施
4.環境問題や持続可能な社会のあり方に関する普及啓発・情報発信
5.持続可能で環境負荷の少ないキャンパスの実現に向けた省エネルギー化などの推進
6.障がいをもった学生などの支援
東京藝術大学が目指す「SDGsビジョン」を発表しました。
「芸術はSDGsに接続できるのか」をテーマとして、本学の教員、学生、卒業・修了生による様々な取り組みや試行錯誤のプロセスを、展覧会の形で発信しました。
この展覧会は、現代社会において芸術が担うべき新たな役目、可能性を見つめるために立ち上がった「I LOVE YOU」プロジェクトの一環として開催されました。
2021年は「SDGs」をテーマとし、アーティストたちが当事者として、社会課題に取り組みました。
「SDGs×ARTs」展の一環として、日本を代表するSDGsの専門家をお招きし、SDGsとアートが繋がる可能性についてクロストークを行いました。
本学のSDGs推進室長の国谷裕子理事、日比野克彦美術学部長、東京大学の五神真前総長、東京大学グローバル・コモンズ・センター ダイレクターの石井菜穂子理事が登壇し、本学学生も交え、「アートを通してSDGsを考える」と題して意見を交わしました。